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 元締めが消えたってあそこは何も変わらないさ。

だってそれが強く根付いているのだから。
ここだって。




080910.jpg
仕事で三重郡に行ってきた!
やっぱ車と単車じゃ体感速度が全然違うなぁ…特に高速だと。
支配人に珈琲貰って帰ってきた。何しに行ったのか。


SAで五平餅買えば良かった!<夜飯に






【昨日の続きらしき鬼閻 小ネタ 赤いリンゴ】



その単語を漏らしたのは鬼男であり、"くれ"と言われれば差し出す他無い。
買った林檎はごく普通の林檎で、それを閻魔に手渡すのは別に何でもない事の筈だった。

「・・・。」

己が部屋の扉を背に、鬼男は溜息を吐く。手には閻魔御所望の赤い林檎が収められており、それが何故か鬼男の気を重くした。
先ほど閻魔の瞳に射抜かれるまでは、ただの変哲もない林檎だったのだ。

しかし、気付いてしまった。

「(この色、大王の目と。)」

商店の籠には林檎が溢れ返っており、鬼男にとって見慣れたものだった。所用を終わらせて帰宅途中だったのだし、風景の一部として視界に入っていただけだ。
だが目に留まったのは、一際光る赤の光。
緑がかったものから熟れたものまで様々に盛られていたのだが、ただ一つだけが鬼男を魅了してやまなかった。

「(別に、意識してた訳じゃない。)」

なぜか言い訳めいた言葉しか出てこなくて、鬼男は少し焦った。第一、誰に対して言い訳をしているのか。
手中の林檎は、そんな鬼男をそっと見守るかのように廊下の明かりを反射していた。



「遅かったじゃない、鬼男君。もう休憩時間あと5分しかないよー!」

「5分あればアンタには十分だ!この万年休憩イカが!」

執務室へ戻ると、閻魔は遅い遅いと文句を垂れる。鬼男はそれを一喝してから、手元の林檎に視線を落とした。そのまま食べさせる訳にはいかないと気付き、懐から小刀を取り出しながら閻魔へ言葉を付け加える。

「剥いてくるんで、も少し待って下さい。」

「えー?また焦らす気?そのままで良いよ。」

踵を返そうとする鬼男を言葉で引きとめた閻魔は、椅子の上に片足をついて身を乗り出した。そうして鬼男の方へ手を向けて林檎を受け取ろうとする。

「・・・危ないですよ。落ちても知りませんから。」

「平気平気。」





「ほんとうに、あぶないですよ?」

「…大丈夫。」


鬼は抑えるように無理矢理笑みを形作り、

王は椅子から乗り出したまま余裕の笑みを向ける。




赤と青の視線が交差し、互いの思考が錯綜した瞬間だった。



***

大体そんな感じ!
まだ続いちゃうこの不思議…
鬼っ子の額には知らず脂汗とか出ちゃってる感じ!
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